セーターと母と仲間と (8) このまま編めばいいからね

  • 2016.02.16 Tuesday
  • 10:56
ネコ アレサ:もう…、ようやくセーターが再登場。
にやりネコ ペコ :ママ、どうするつもりにゃ?
kyumiko-miku:どうするもなにも、ただあの時起こったことをありのままに、
ネコにやりネコ :進めー。
kyu  :はい m(_ _)m。

   heart heart heart

母が「そういえば、セーター編むの、どうした?」と聞きました。

いろいろな想いが一度にこみ上げて来て、
ちょっとぼーっとしていたmiko-mikuですが、
我に返りました。

返りましたが、元々抜けています。忘れています…。

「うん? セーター?」

「編んで会社の行事に着て行くんじゃなかったの?」

母は、半ばあきれ顔で、でもいつものmiko-mikuに戻った様子を見て、
笑いました。

「あーーっ。そうだった。お母さんに教えてもらおうと思って
持って来たんだった。」

「まったく、棒針編みなんてしたことないのにいきなりセーターなんて、
苦戦してるんじゃないかと思って。見せてごらん。」

「うーん、苦戦する前のレベルって言うか…えへへ、
実はこれから編むところなんだけど。じゃーん!」

言いながら毛糸の玉を取り出したら、さすがの母も完全あきれ顔に。

「来週の土曜日だったわよね。無理したらいけないから
もう今回はやめておきなさい。」

「大丈夫だよ。持って歩いてちょこちょこやるから。そういえばね、
この前テレビで香港の街角みたいな番組やっててね、
おばさんが歩きながら編み物してたの! 歩きながらこう両手で
しゃかしゃか。道の角も編みながら曲がって行ったの。
すごかったなー。」

母が即座に言いました。

「だめ。絶対に真似しちゃだめよ。前も
回りながら落ちかけたでしょ。絶対にダメ!」

学生時代の体育の授業が社交ダンスで、ターンで落ちこぼれていた
miko-mikuは、組む人に迷惑をかけてはいけないのでとにかく
集中して練習あるのみと、家ではもちろん、通学途中の駅のホームでも
電車を待つ間も惜しんで猛特訓。たまたま母と出掛けた時に、
「ほら見て。こんなに回れるようになった」と嬉しくてクルクル回りながら、
そのままホームから落ちて行きそうになったのでした。

miko-mikuは小さい頃から、いつもお母さんをヒヤヒヤ、ハラハラさせてたね。

「外でやると危ないから。ここに置いておいて少しずつ編んだら?
手伝ってあげるから。」

母はそう言いましたが、頑固と能天気が合体しているmiko-mikuは
譲らず、「大丈夫!。がんばるよ〜。」と、ここでも宣言。

仕方ないわねという感じで、母はベッドで体を起こし、
本を見ながら棒に最初の目を作って、あっという間に何段か
編んだのでした。そして棒の繰り方をmiko-mikuに見せながら言いました。

「当分このまま編めばいいからね。」

(続きます)
 
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